野球肩の原因は様々です。野球肩とはあくまでも総称であり医学的には原因によって様々な傷病名がありますので、下記に記載いたします。
①リトルリーガーズショルダーと言って、骨が完成していない成長軟骨の部分を損傷してしまう小学生位の年齢層に発生しやすい上腕骨近位骨端線離開
②ベネット損傷は上腕三頭筋が肩甲骨の関節部分を牽引力によって剥離させてしまう損傷で、手術適応になる場合もあります。
③関節唇損傷は肩甲骨の関節部分の受け皿となっている軟骨を損傷を指します。特に野球選手に多い関節唇の上の方の損傷はストラップ損傷と言われ完治には手術適応となる場合がほとんどです。
④肩峰下滑液包炎は関節の動きを滑らかにする為の油の様な液体が入っている滑液包という組織が繰り返しの投球動作で圧迫などの力が加わり、炎症を引き起こします。
⑤腱板炎・断裂は腱板と言われる4つのインナーマッスルが繰り返しの投球動作により炎症、又は断裂を起こします。完全に断裂した場合には完治には手術が必要です。
⑥上腕二頭筋長頭腱炎は力こぶと言われる、上腕二頭筋腱が繰り返しの投球動作で肩の骨と摩擦、衝突によって炎症を引き起こします。
上記の傷病名が野球肩と一括りで呼ばれています。手術なしで改善するような損傷でも、良くなるスピードが著しく悪くなっている場合は自律神経の働きが低下したことにより、良くする力が弱まっている可能性があるので、その際には構造と機能を改善させる施術も同時に必要となります。
ご自宅で行える野球肩の予防やケアは、当たり前のように昔から言われていますが、野球の練習後のアイシングやストレッチング、インナーマッスルを鍛える筋トレが重要になります。
アイシングで炎症を起こさせない、ストレッチで筋、筋膜、関節の動く範囲を大きく滑らかに、インナーマッスルを筋トレする事で負荷に強い筋肉を付ける事が目的です。
また、改善が悪い人は身体全体のバランスや筋、関節、神経、血管のバランスが悪く良くする力が弱まっている可能性があるので、その様な方は全身のバランスを整えるエクササイズも併せて行う事が大切です。
整形外科での野球肩の一般的な施術法はどの傷病名でも基本は保存療法で様子を見ます。(手術なしの方法)保存療法は投球動作を中止して電気療法、マッサージ、ストレッチ、注射など一般的ですが、それでも改善しない場合には手術適応の傷病であれば手術を行います。
整骨院、整体院では手術は出来ないので、保存療法のみとなります。電気療法、マッサージ、ストレッチ系の手技療法等が一般的です。注意が必要なのは問診、触診、関節の動き程度の検査しかしないで施術をする院は問題です。何故ならば、損傷部位の特定、傷病の判断は画像検査しない事には分からないからです。
大網白里整骨院での野球肩の施術法はまずは、徹底した検査で原因を探ります。特に超音波エコー検査はレントゲン検査などでは写らない、筋、腱、軟骨組織を検査することが出来るので野球肩の検査では必須です。
徹底した検査で原因となっている損傷を見定めてから、当院で施術を行うのが最良なのか?専門医院に紹介するのが良いのかを判断します。
当院で施術を行うのがベストだと判断した場合には一般的な整骨院でも行っている低周波などとは違い、ES‐530などメジャーリーガーが使う電気療法や関節モビリゼーション、MET(マッスルエナジーテクニック)、ASTR(アスター)KYT(ケン・ヤマモトテクニック)などを駆使して最短で回復させる様な施術メニューを組み立てます。
また、著しく良くなるスピードが遅い方などは身体全体的な構造と機能の低下が原因となって良くする力が弱まっている場合もあるので、その際には全身のバランスを整えて、構造と機能が正常化する施術も行います。
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