めまいという症状の種類は大きく分けて3つに分かれます。めまいは何らかの疾患と併発する事がありますが、多くの場合は原因がわからず症状を抑える施術が一般的です。
①回転性めまい
ぐるぐると回る様なめまいが起こります。多くの場合は三半規管の問題で起こる事が多いとされています。
⑴メニエール病:耳鳴り、難聴と同時に起こる事が多く、内耳リンパの問題とされるが明確な発生原因は不明であるために原因不明のめまいと考えて良いでしょう。
⑵前庭神経炎:前庭神経という脳神経が風邪など何らかのウイルスに感染して炎症が起きた場合に発生します。風邪などのウイルス感染が治ってくれば、めまいも同時に良くなる事が殆どです。
⑶良性発作性頭位変換めまい:頭部を動かした際に生じるめまいで20秒ほどで自然と治まるめまいです。原因は更年期、自律神経失調、内耳障害、過労などなどが言われていますが、ハッキリと明確な原因はありません。しかし、比較的予後が良好なめまいです。
⑷突発性難聴:急に耳が聞きにくくなる突発性難聴と同時にめまいが起こる事があります。突発性難聴自体が原因不明の疾患なので、原因不明のめまいとも言えます。
⑸椎骨脳底動脈循環不全:脳へ血液を送る椎骨動脈が頸椎の変形、歪みによって圧迫を受けて脳や脳幹が血流不足となり発生するめまいです。交通事故によるむち打ち症などでも起こります。回転性めまいが多いが、浮動性めまい、失神性めまい症状を起こす事もあります。
⑹脳卒中:脳梗塞や脳出血から起こるめまいになります。早急に専門医への受診が必要です。
②浮遊性・動揺性めまい
フワフワする様なめまい症状、フラフラする様なめまい症状が発生し、多くの場合に脳への問題が有る場合が多いとされています。
⑴脳卒中:脳梗塞や脳出血から起こるめまいになります。早急に専門医への受診が必要です。
⑵聴神経腫瘍:聴神神経に腫瘍が出来ることによって起こるめまいです。難聴と共に現れるめまいで、腫瘍で小脳が圧迫された場合はフラフラした歩行になります。顔面神経痛が現れることもあります。
⑶薬の副作用:薬の副作用によるめまいです。薬を処方してくれている医師とよく相談しましょう。ただ、注意したいのは薬は全く変えずにめまいの薬を増やすような事をする病院もあります。もちろん、命に関わる様な薬で絶対に止められないものもありますが、薬を増やし過ぎるのは確実に健康を損ねます。降圧剤、向精神薬、利尿剤などを飲んでいる方は本当に必要なのかを自分で調べて続けるのかを考えましょう。
⑷てんかん:てんかんによって起こるめまいです。脳波を調べて場合によっては抗てんかん薬が必要になります。ただ、まずは日常生活の問題点を見直す事も大切です。
③眼前暗黒感めまい
目の目が真っ暗になる様なめまいです。『立ちくらみ』などが分かり易いかもしれません。酷い場合は失神を起こす事もあります。
⑴低血圧:低血圧によって起こるめまいで年配者、女性に多く見られます。低血圧の場合は日常生活の運動、栄養、休養を見直す事から始めましょう。安易に薬で解決しようとするのは私は問題だと思います。
⑵起立性調節障害:小~高校生の子供に発生するめまいです。立ち上るとめまいが発生し、失神する事もあります。特に午前中に症状が発生するのが特徴です。立ち上ると脳への血流が悪くなるり発生しますが、ハッキリとした原因は不明とされています。
⑶貧血・脱水症状:貧血、脱水症状はしっかりと水分を補給する、日常生活の不摂生がないかを考えましょう。
めまいの原因としてこの様な疾患で起こるとされていますが、多くの場合は根本的な原因不明と言われています。自律神経失調症、更年期障害、精神的なストレスなどもめまいを起こすと言われていますが、それらは要するに西洋医学的に原因不明のめまいという事になります。
病院の検査で明確な原因があるめまいは病院での治療が最優先です。しかし、多くの場合は原因が明確ではありません。病院で上記に記載した様な疾患名を言われても原因が明確でない事が多いのです。
例えば、メニエール病と診断され、『メニエール病がめまいの原因です』と言われたとします。しかし、何故、メニエール病になるのかは西洋医学的には不明なのです。子供に多い起立性調節障害も同じです。起立性調節障害という診断名があっても何が原因で起立性調節障害になるのかは西洋医学的な診かたでは不明なのです。
当院では西洋医学、東洋医学、カイロプラクティック医学の理論、検査、施術法の優れた部分を取り入れ、苦手な分野を補う統合医療的にめまいを見ます。
統合医療的にめまいを見た場合、ほとんどは【構造と機能】に問題が有ります。構造とは姿勢です。姿勢に問題が有るとは具体的に言うと、背骨の歪み、頭部と背骨のバランス、骨盤の歪みや腰椎とのバランス崩れ等を言います。これを専門的に構造の崩れと言います。
構造が崩れると機能の低下が起こります。機能とは神経系、循環器、消化器、排泄器、呼吸器、生殖器、内分泌系、免疫系、筋骨格筋などの働きの事を言います。構造が崩れるのこれらの器官の働きが低下します。
どこの器官でも神経の支配を受けています。神経がコントロールをしています。その神経は脳や背骨から出ています。脳神経も背骨を通って各器官に分布しています。姿勢が崩れると、神経の通り道が悪くなったり、圧迫や牽引力を受けることで神経の働きが低下し、結果的にその神経が支配している器官の働きも低下します。これを機能の低下と言います。
特に重要なのは自律神経系です。自律神経は感覚神経や運動神経の様に異常を意識できない、感じる事が出来ません。自律神経の異常は症状でしか認識できないと言っても良いでしょう。その症状の1つが『めまい』なのです。
めまいの原因の多くは【構造と機能】に問題がある事の結果になります。
脳卒中など明らかな問題が有る場合は専門医での治療が必要なのでここでは記載しません。ここでは『病院での検査では異常がないと診断された場合のめまい』、『何らかの疾患名があっても西洋医学的には明確な根本原因は判明しないめまい』の施術法について書きます。
①薬物療法
めまいを治す薬はありません。抗めまい薬、ステロイド薬での対症療法となります。ですから、症状が和らいでもめまいの原因が治るわけではありません。メニエールや難聴、降圧剤などの薬も根本原因を治すものではありません。
②漢方薬
漢方薬は西洋医学の薬と違って体質を改善する事によって完治させようという治療法なので薬物療法とは別にしました。ただ、構造と機能が原因のめまいでは改善、症状の軽減は望めません。
③はり・お灸
東洋医学のはり・お灸は冷えや経絡の流れ、気の流れなどが原因と捉え体質を改善する事で根本的に改善しようとします。ただし、構造と機能が原因のめまいならば改善、症状軽減は望めません。
④マッサージ
まれに、自律神経の問題、精神的なストレスなどと病院で言われると緊張をほぐす目的、リラックスする目的でマッサージに行く方がいる様です。気持ちよくリラックスできたとしても改善する事はありませんし、首周りのマッサージはめまいを悪化させる事もあるので注意が必要です。
当院ではめまいを改善させるというよりも、【構造と機能】を正常に戻す様に施術を行います。ですから、構造と機能に問題がある結果としてめまいがある方のみが対象になるので、初診時には様々な医療器機での検査、提携病院での画像検査など行って構造と機能に問題があるかを徹底席に探ります。
病院で原因不明と言われためまい、病院で診断名を付けられたが疾患そのものが原因不明、病院では改善しなかっためまい、それに加えて構造と機能に問題がある方が当院の施術の対象になります。
メニエール病、良性発作性頭位変換めまい、突発性難聴、椎骨脳底動脈循環不全、起立性調節障害、自律神経失調症、精神的なストレス、うつ病などの病院で診断されてもそれが本当に原因なのか?根本原因は何か?を突き詰めていくと【構造と機能】に問題がある事が多々あります。その様な方も施術の対象となります。
M式テクニック(MspecChiropractic&wellnesscare)
背骨の歪みを安全、正確に整えるために高性能医療機器を使用した施術を行います。
【構造と機能】を正常にするという事は背骨の歪みを改善させるという事です。背骨の歪みを改善させるというとバキバキ、ボキボキさせる様な施術を連想するかもしれませんが、M式テクニックではその様な危険な施術は一切行いません。
手でのゆがみを改善は安全性に欠け、不正確ですが、高性能医療機器を使用したコンピューターでの施術は正確に歪みを捉え、最小限の刺激(振動)で歪みを整えるので安全、正確です。また、最小限の振動刺激なので老若男女問わず施術が可能です。
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