起立性調節障害とは小学生、中学生に多発する疾患で、脳への血流が悪くなる為に頭痛、めまい、失神などの様々な症状を引き起こします。脳への血液循環が悪くなる理由としては自律神経の機能が正常に働かない事が原因です。症状としては朝、午前中に体調が悪くなる事が特徴で立ち上がるとめまいがしたり、失神、吐き気、頭痛、倦怠感など様々な体調不良を訴えます。夕方や夜になると症状が緩和していくのも特徴です。
ここで問題なのが何故、自律神経機能が低下してしまうのかという事です。起立性調節障害がある子供には万人に共通する事があります。
それは『姿勢が悪い』という事です。
姿勢が悪いとどうなるか?
姿勢は頭や背骨、骨盤のバランスが重要になります。姿勢が悪いという事は頭や背骨などのバランスが悪い、歪んでいるという事です。
自律神経は脳と背骨から出ています。脳から出ている自律神経も背骨を通って各器官に分布しています。背骨に歪みがあったりバランスが崩れていると、背骨から出る神経の通り道が変わる事によって神経を圧迫したり、牽引される事で神経の働きが徐々に低下します。また、頭部の位置も悪くならば同じように微細ではありますが脳神経系の働きも低下します。
これが、起立性調節障害の原因です。
病院では西洋医学理論で人の身体を診る為、歪みはあまり問題視しません。ですから、起立性調節障害が自律神経の問題だとは分かっていても精神的ストレスのせいにして心療内科の受診を勧めて薬を改善しようとするのです。しかし、薬で起立性障害の症状を一時的に抑えても完治する事はありません。
起立性調節障害の特徴として午前中に調子が悪く、夜になると元気になるという点です。ですから、夜寝ないで朝起きられないとなると、親御さんとしては『たるんでる』『怠けてる』『だらしない生活』『不規則な生活しているから調子が悪いんだ』と思ってしまいます。
ですから、初めのうちは子供が体調不良を訴えても『学校に行きたくないから仮病を使っている』『気合が足りないから』など気持ちのせいにしてしまう親御さんが多いようです。ただ、頻繁に子供が体調不良を訴えれば、心配になり病院へ行くが異常が無いと言われる。そうなると、再び気持ちの問題だと思い子供を攻め始めます。
しかし、起立性調節障害は自律神経の交感神経や副交感神経の働きが昼、夜で逆転してしまうので朝起きられない、夜更かししてしまうのは仕方ない事なのです。気持ちの問題ではなく、身体的な問題です。
また、起立性調節障害と診断されてもどこへ行ったら良いのかが分からなかったと親御さんは口を揃えて言われます。病院では『規則正しい生活をして下さい』『運動してください』程度のアドバイスとも言えない事を言われる位で何も解決法が無いためです。そもそも、起立性調節障害によって規則正しい生活が出来ない、運動が出来ないので何の助言にもなりません。
小、中学生の不登校児の3~4割は起立性調節障害と言われています。まさに、子供の人生を左右する疾患と言っても良いと思います。姿勢を整え、自律神経の働きを正常にし、起立性調節障害を克服させる事は子供の人生にとって最も重要と言っても良いと当院では考えています。
起立性調節障害の根本的な施術法は病院(西洋医学)にはありません。症状緩和のお薬を処方されるか、日常生活のアドバイスをされる程度です。
①薬物療法
血流を良くする薬、血管収縮を改善する薬などが処方されますが、根本的には改善する事もないですし、対症療法的にもあまり効果を認めません。向精神薬に関しては全く意味がない、子供を薬物依存にさせるだけで言語道断です。
②漢方薬
漢方薬は体質を改善して根本的に改善しようとする方法なので薬物療法とは分けて考えます。漢方薬は冷えや経絡の流れ、気の流れなどの問題で診断して体質を変えることで根本的に改善させようとする治療法ですが、起立性調節障害の多くは背骨の問題から自律神経の機能が低下して起こるので効果があるとはあまり聞いた事はありません。
③はり・お灸
はり・灸は冷えや経絡の流れ、ツボ、気の流れなどの体質を改善させる施術法ですが、起立性調節障害の様に背骨の問題で自律神経機能が低下している場合、効果は望めないと考えます。
④カウンセリング
精神的ストレスによって自律神経機能が低下したことで起立性調節障害が起こっている場合は効果がありますが、多くは背骨の問題で自律神経機能が低下しているのでその様な場合は効果がありません。起立性調節障害は精神的なイライラ、落ち着きがない、落ち込むとなどの精神的な症状も表しますが、それは起立性調節障害の症状なのでカウンセリングの様な精神的な症状を落ち着かせる施術は必要ありません。要するに、精神的ことは自律神経が乱れたからであって、精神的な問題があるから自律神経が乱れたという訳ではありません。
⑤生活指導
水分を多くとる、運動する、食事指導、生活のリズムを作るなどのアドバイスを病院ではされますが、そもそもこれらだけで改善させるのは無理があります。特に運動や規則正しい生活をさせるのはそれが出来ない症状なのでアドバイスにもなりません。水分や食事に関しては良いのですが、それと同時に起立性調節障害の根本原因を施術する事も同時進行で行うことが必須です。起立性調節障害が改善した後は人の健康は【運動・栄養・休養】が大切なので運動させたり、規則正しい生活にさせる事は良い事です。
当院では身体の『構造と機能』を整える施術のみを行います。構造とは姿勢です。背骨のゆがみ、頭部や背骨、骨盤とのバランスの崩れによって姿勢は悪くなります。そして、機能とは背骨のバランスが悪ければ脳や背骨から出ている神経の通り道が悪くなり自律神経機能の低下を起こす事を指します。
要は姿勢を整えて、自律神経系の働きを正常にさせる事を『構造と機能』を整えると言います。
姿勢は触診、視診、動診、足の長さを見る程度では問題点を見つける事は不可能です。これらの検査の正確さは6%程です。ですから、当院では提携病院での画像検査や背骨の歪みや動きを測定するYP検査、学校などでも昔から側弯症の検査でよく使われるモアレ検査などの客観的な検査を徹底して行います。
検査の結果、背骨のゆがみや自律神経機能の低下を認めたらば実際に施術を行っていきます。もし、検査の結果、ゆがみや自律神経機能の低下が無ければ他に原因があると考えて当院では施術を行いません。
M式テクニック(MspecChiropractic&wellnesscare)
高性能医療器機を使用して安全、正確に身体の【構造と機能】を整えます。
身体の構造と機能を安全、正確に整えるには高性能医療器機YPが必要不可欠です。何故ならば、手でのゆがみの施術は危険を伴い、不確実な矯正となるからです。手での矯正の成功率は20%程しかありません。また、手での施術では神経への直接的なアプローチは出来ませんが、高性能医療器機を使用した施術では神経的なアプローチも可能になります。
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