オスグットは正式にはオスグット・シュラッター病と言いますが、一般的には呼びやすく、オスグットと言われております。小学生、中学生、高校生の運動を行っている男子に起こりやすい疾患です。
このくらいの年齢の場合はまだ、脛骨という骨が成長しきっておらず、成長軟骨になっています。その成長軟骨に強い太ももの筋肉である大腿四頭筋の牽引力が加わることによって、成長軟骨が炎症、変形を起こし、痛みとなって現れるのです。
オスグットは成長痛と思われている方が多いようですが、成長軟骨に症状が出るだけで成長痛とは少し違います。
ご自宅行えるオスグットの予防やケアとしては、最も重要なのは大腿四頭筋のストレッチです。大腿四頭筋は4つの筋肉から構成されており、特に大腿直筋と言われる筋肉のストレッチは重要です。大腿直筋は股関節を動かす筋肉でもあるので、股関節のストレッチも合わせて行うと更に効果的になります。
練習後のアイシングや練習中のテーピング、サポーターも有効な手段ではあります。
オスグットの症状がなかなか良くならない様な方は身体全体のバランスが悪く、構造と機能が低下している場合もあるのでその際には、身体全体のバランスを整えるストレッチが必要になります。
整形外科では運動を中止させて、湿布とサポーターの処方が一般的です。低周波などの電気療法や超音波、太もものマッサージなども行う事も増えてきたようです。
整骨院、整体院では患部に電気療法や超音波を行い、太ももはマッサージやストレッチを行うのが一般的です。サポーターを出す場合もありますが、それよりもテーピングが効果的なので、最近はテーピングする整骨院が増えてきています。
大網白里整骨院ではレントゲンでは観察できない成長軟骨を超音波エコー検査でしっかりと検査して施術方針を決めます。当院でも電気療法や超音波も行いますが、一般的な整骨院、整形外科で行われる低周波とは違い、プロスポーツ選手に使われるES‐530とういう電気療法を行うことがあります。
手技での施術は一般的に整骨院、整体院と同じように大腿四頭筋の筋肉を緩める様にするのですが、マッサージなどは一切行いません。マッサージでは筋肉が緩まるには限界があるからです。筋肉を緩めるためにはASTR(アスター)、MET(マッスルエナジーテクニック)、などが必要です。また、膝の関節を滑らかにする為に関節モビリゼーションも併せて行います。
良くなるスピードが遅い方、再発を繰り返す方は身体全体のバランスが悪い為に負傷しやすく、良くなりにくい状態になっている場合があるので、その場合には構造(姿勢)と機能(筋、関節、神経、血管)を正常化させる全身の施術を行います。
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